楽音堂のジャズ&古本日記

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近藤等則とIMA

80年代後半から90年代中盤にかけて、世界をフィールドに活躍していた日本のバンドがあった。トランペッターの故・近藤等則を中心にしたIMAだ。ヨーロッパやアメリカへ何度もツアーに出かけ、数多くのフェスに出演を果たした。

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近藤等則が最初に出会ったのは山木秀夫
山木は熊本の中学校を出るなり、沖縄の米軍基地でキャリアを始めたミュージシャン。
タイミングや抜けの良さはもちろん、ドラムスの各音の残響まで聞いている耳の良さ。まさにIMAの土台骨。ピアノも打楽器だとするなら、山木のドラムスは和音を奏でている。

富樫春生はキーボードを小脇に抱え、ステージ上の近藤の前に姿を現した。飛び込演奏だ。
容姿そのままだと思うのは勘違い。IMAの踊る切込隊長ではあるが「Red City Smoke」での圧巻のピアノソロを聞かれたし。
普段は素養は野暮と決して見せない鉄火場のダンサー。照れ屋。歩くグルーヴ。ムードメーカなんて言葉はちっぽけすぎる。

IMAでの酒井泰三は誰もが貧乏くじを引いたと思った。Youtubeなど現存している映像を見る限り、演奏中の酒井は常にバンドの誰かを見て演奏をしている。
鳴りが良く、IMAバンドのステージに立った酒井が映っている。

IMA結成当初、ReckのFrictionのライブを聴きに行った近藤が声をかけた。
「よかったら俺のライブを見に来て」Reckは近藤のソロライブに出かけた。
Reckのサングラスがニヤッと傾いて。世界各地で演奏するIMAバンドが動き始めた。

🎦 https://m.youtube.com/watch?v=Yci1cpgAiuw
🎦 https://m.youtube.com/watch?v=wwKByEIf0mk

近藤 等則(tp, vocal)
山木 秀夫(Dr)
富樫 春生(key)
酒井 泰三(gt, bass)
Reck(bass, gt)

近藤等則 IMA/Once upon a time in Tokyo
https://item.mercari.com/jp/m56900722865

近藤等則 IMA Live Selection
https://item.mercari.com/jp/m82618855381

ドイツの破壊神、ペーター・ブロッツマン。

ペーター・ブロッツマン(Peter Brötzmann)は、1941年生まれのドイツ人で、フリー・ジャズのサックス、クラリネット奏者。

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1960年代にフルクサスと呼ばれる前衛芸術運動に関わった後、現在に至るまでフリー・ジャズの演奏活動を展開している。

彼こそ真の意味での「怪物」である。ブロッツマンの演奏スタイルを一言で言うと「むちゃくちゃ」で「ひたむき」だ。ブロッツマンの咆哮の迫力は、共演者をして焦燥感を感じさせるほどの「音の暴力」なのである。

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Lowlife・Last Exit
https://item.mercari.com/jp/m12493978341
ノイズ的/アンビエント的な作品。ソニー・シャーロックのノイズギターもかなりヤバい。

Nipples
https://item.mercari.com/jp/m77659200593
ブロッツマンは相変わらず吹きまくっているが、アルバート・アイラーとは全く異なる咆哮だ。つまり、アメリカとヨーロッパの土壌的な違いが演奏自体によく現れている。

3 points and a mountain... plus
https://item.mercari.com/jp/m32552802961
ヨーロッパ・フリージャズの巨人3人による最強セッション。
Peter Brötzmann,
Misha Mengelberg
Han Bennink

知る人ぞ知る、ピーター・インド。

ジャズベースのピーター・インドをご存知でしょうか?

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1928年イギリス生まれ。1950年初頭に渡米し、レニー・トリスターノらに学び、録音技師としても活躍した。本盤は、ピーター・インドの自主レーベル、Waveの記念すべき第1弾アルバム「Looking Out」(Wave LP1)と、1987年録音の「Jazz Bass Baroque」(Wave LP11)をカップリングしたCDです。「Looking Out」は1957年から61年にかけてニューヨークで録音されたもので、シーラ・ジョーダン、ロニー・ボール、サル・モスカ、ジョー・ピューマらと共演した芸術性の高い演奏を収録。望遠鏡を覗くジャケットも最高の名盤です。「Jazz Bass Baroque」は、バイオリンのDarol Angerとギターの名手Martin Taylorのトリオで、トリスターノに捧げたオリジナルをはじめ、バロック調の演奏やブルース、スタンダードもあり、幅広く楽しめます。
録音が素晴らしい仕上がりで、ベースがリアルに音録りされています。オーディオファンにもお勧め。

■Member
Peter Ind(double b),Ronnie Ball(p),Sal Mosca(p),Joe Puma(g),Al Schackman(g),Martin Taylor(g),Tony Barnard(g),Sheila Jordan(vo),Dick Scott(ds),John Richardson(ds)
Recorded in New York,1957-1961

■Track Listings
1.Blues At The Den
2.Arak
3.Yesterdays
4.Renee
5.Love Me Or Leave Me
6.Ind Imp
7.Lush Life
8.Tribute To Lennie
9.Bach
10.Don't Get Around Much Any More
11.Just Squeeze Me
12.Triple Libra Blues
13.Anthropology
14.I Thought About You

https://item.mercari.com/jp/m53871333064


#ジャズベース
#オーディオ

ジャズギターの天才、パット・マルティーノ

ギターの新たな地平を切り拓き、その可能性を押し広げた天才、パット・マルティーノ
強烈なピッキングと息もつかせぬロング・フレーズで聴く者を興奮の渦に巻き込んできた。2021年11月1日に逝去。享年77。 

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●EXIT
1976録音の代表作にして屈指の名盤。超絶ギター・テクニックが聴ける歴史的名演奏といわれ、ギター・フリークには必携盤。

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https://item.mercari.com/jp/m54159316576
●El Hombre
1967年に名門プレスティッジ・レコードにて吹き込んだパットの代表作にして、グラント・グリーンからの影響が窺える1967年のデビュー・アルバム。当時まだ22歳で、将来有望なギタリストであることを世に広く知らしめた。

トゥルディー・ピッツのオルガン演奏が大きくフィーチャーされている今作には、60年代半ばのソウル・ジャズの典型的な美学が吹き込まれている。

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https://item.mercari.com/jp/m18577168694
イースト!
1968年の代表傑作。タイトル通り東洋的な雰囲気の作風であり、起伏と変化に富んだタイトル曲は非常に聴き応えがある。また。「LAZY BIRD」のスピーディで流離な展開は、彼の才能の凄さを物語っている。

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https://item.mercari.com/jp/m69540436581