リアル・ディール/ デイヴィッド・マレイ/ミルフォード・グレイヴス
孤高のドラマー、ミルフォードとパワフル・テナー、マレイの気合溢れる真剣勝負。ミルフォード・グレイヴスとマレイのデュオという企画自体がすばらしいが、グレイヴスという大先達の存在感、迫力、方法論その他もろもろがマレイから最高の緊張感を引きだしたとしか思えない。もともとマレイはドラム~パーカッションとのデュオで燃える男であり、クリエイティヴになるし、イマジネーションを発揮する。この作品はその極北であろう。説明不要の問答無用のかっこよさなのだ。バスクラを使った演奏がとくに説得力があるが、テナーももちろんいい。異物というか鬼子というか、突然変異のようにそそり立っている傑作だと思います。多くのひとに聴かれることを願います。
■メンバー David Murray(ts, bcl) Milford Graves(ds, per)
■収録曲 1. ステイテッド・ウィズ・ピース 2. ザ・サード・デイ 3. ルクソール 4. アンダー・アンド・オーヴァー 5. ムーヴィング・アバウト 6. アルティメイト・ハイ・プリースト 7. エッセンシャル・ソウル 8. コンティニュイティ https://item.mercari.com/jp/m97799456942