楽音堂のジャズ&古本日記

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阿部薫/暗い日曜日

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1971年の東北ツアーは、阿部薫の異彩に着目した故・小野好恵(後に「ユリイカ」「カイエ」編集長)により企画・制作・録音されたもの。阿部薫高柳昌行との共同作業を終えた頃で、傑作として名高い『彗星パルティータ』が録音された73年の直前の過渡期といえる時代だ。

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1949年生まれの阿部薫は、この時、22歳。正に絶頂期の演奏である。 本盤は、岩手県一関・ジャズ喫茶ベイシーで収録。阿部薫のライブ音源はたくさんリリースされているけれど、その中でも特にメロディアスな作品。70年代後期の落ち着いた演奏も素敵だが、この時期の演奏は勢いを感じるし、フリージャズに活気があった時代感を味わえる。阿部薫といえばアルトだが、バスクラの音色も深みがあっていい。 1. アカシアの雨がやむとき 2. アルト・ソロ・インプロヴィゼーション 3. バス・クラ・ソロ・インプロヴィゼーション 4. 暗い日曜日   (録音) 1971年12月6日 一関ベイシーにてライヴ録音

阿部薫暗い日曜日(紙ジャケット仕様) https://item.mercari.com/jp/m92474266466